貧血で倒れて後頭部を打った話

昨日の朝、地下鉄の駅のベンチに座っていたら気分が悪くなった。(たぶん、もともと寝不足なところに、朝から暑すぎたのが悪かったのだと思う。)

「これはまずい。駅員に行ってベッド借りよう」と思って、立ち上がり、駅の階段を登りきったところで、一瞬、目の前が白くなった。と同時に、「ドスン」という音が聞こえ、周囲にいた数人の人が駆け寄り「大丈夫ですか?!」と声を掛けてきてくれた。どうやら、貧血で倒れた際に、後頭部から倒れてしまったらしい。

すぐに駅員がやってきて、私は車椅子で事務室へ運ばれ、ベッドに横たわった。手で後頭部を確かめると、血は出ていないようだが、軽く脳震盪を起こしたのだろうか、時々、頭痛がひどい。それでも30分ぐらい横になっていると収まってきたので、駅員に「ありがとうございました」と言って事務室を出た。

こんな状態では仕事にならないので、もう休むことにして、病院に行った。家から一番近い脳神経外科は徒歩20分。このクソ暑い中、歩かないといけないとは・・・

さて、病院に着いて待合室で待っていると、目の前を白衣を着た老人が酸素ボンベを引きずりながら中へ消えていった。

「いや、まさかね・・・」

そう思いつつ、看護婦さんに呼ばれて診察室に入ると、目の前にいたのは、さっきの老先生。まさか桂歌丸に診察されるとは思わなかった。

まずは血圧測定。これは正常。続いて、心電図。電極を胸に取り付けられるのだが、こそばゆくて笑いそうになるのを必死にこらえていた。

最後はCTスキャン。人生初のCTスキャンに、私は興味津々。ところが、看護婦さんに「目をつぶってください」と言われる。どういう動きをするのか、すごく気になるのに! なんか前後に体が動いた気はするのだが、あの感覚はまるでSFみたいだったなあ。

桂歌丸老先生の診断結果は、骨も折れていないし特に異常はないだろうとのこと。ただ、正常値の範囲内だが、心電図で少し普通でない動きをしているところがあるから気をつけるようにと言われた。むしろ、そっちか。